2013/10/13

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小学校高学年の時、ミニバスケのチームに入っていた。とにかく球技全般が苦手なのに、なぜ入ったのかわからないんだが、誰かに誘われたでぐらいの、軽い気持ちだったと思う。


小学校中・高学年の女子が10数人いた地域のチームで、1軍、2軍、3軍と、3つのチームを編成していた。1軍が大会に出るんだが、2軍と3軍は、毎週末、近くの小学校で他の地域のチームとよく練習試合をやっていた。


コーチは、同級生のお母さん。ママさんバレーのチームに入っていて、運動会のPTA競技に率先して参加するようなタイプ。バスケの経験は、学生時代、バスケットボール部に属していたってレベルだったと思う。自分の娘たちが「バスケをやりたい」と言ったので、チームを自ら作って、子どもらを集めたようだ。このへんうろ覚えなんだが。


なぜか、私は、3軍のリーダーにされてしまい、たいしてうまくもなく、やる気がない子らといっしょに、試合に出ていた。同学年の他の子は1軍や2軍なのに、ひとり私は3軍ということ自体が「コーチの意図」なんだろうと薄々気がついていたんだが、あまり気にもせず、練習に参加していた。


リーダーに据えられてから、コーチは、私をなにかと叱責しはじめた。叱責されようが、もともと技術も低いし、やる気もあんまりない子らを集めたチームなんだから、期待通りの動きができないのは当然で。


「みんな声が出ていない。声を出せと言え」


「きちんと練習の面倒をみているのか」


「なぜ、守りきれないんだ。ゴール前にいるのに」


と言われても、それぞれの子らは、その子なりに、コーチが言っていることは守っているつもりだから、むしろ、個別にチェックして、問題点を指摘してあげたらいいんじゃないの。私自身バスケの知識も経験もほとんどないんだから、注意しようもないのに。


……などと思っていた。


小学5年生だった私は、うまく言語にできるほど、頭が冴えていたわけじゃないから、なにも言わなかったけれどねw


ある日。いつものように、練習試合の前に、3軍のチームメイトと円陣を組んでいたら、コーチがやってきて、


「ゴールを決められた数だけ、あんたの尻をたたくから。覚悟しなさい」


と言われて、唖然とした。


"それは、なにかの、意味が、あるんでしょうか?"


などと抗弁しようかどうか。迷ったんだが、なんか、コーチはやる気満々な顔しているし、大人が言うことだし。試合前だし。ま、いっか。


"やるわけないだろ、いい大人だし"


ところが、コーチは、珍しく試合をちゃんと見ていて、終わったら、


「叩くよ」


と決められたゴールの数だけ、うれしそうに、みんなの前で尻を叩いた。


叩かれながら、


"こんなことして強くなるのか?"


と思った。おとなしく叩かれたのも、今、思うと、ずいぶんなんだが、呆れ過ぎて、なんも言えなかったんだと思う。


「コーチ、これで強くなるなら、1軍も、2軍も、尻を叩いてくださいよ」


ってぐらい言えば良かったかなぁ。


と思いつつ、家に帰って、その後は、二度と練習に行かなかった。



この件で学んだのは、素人コーチみたいなのには、絶対関わりたくない。


とにかく、関わらない。


彼らに関わると、疲れるだけだ。


間違った学びを押し付けられることほど、しんどいことはない。


その後、チームスポーツには懲りて、剣道や水泳、登山など……責任が自分自身にしかこないスポーツを選んできたんだがね。


"自分で考え、自分のペースで、身体を作って、技術を磨いて、勝負していくってことは、なんておもしろいんだ"


って、スポーツの楽しさをやっと受け止められるようになったのは、20代後半にもなってからだ。思ったよりも、自分は傷ついていたんだなぁと。そのころから自覚できるようになったね。



こんな感じで、バカバカしいメソッドに傷つけられて、スポーツや身体を動かすことが大嫌いになっている子らは、大勢いるんじゃないかと思うと、ホント、早く駆逐されて欲しい。



追記


ブコメで指摘をいただいたが、職場でも、学校でも、病院でも、これは良く見かける光景だよ。最初に入った会社でも見たし、取引先でも見たし。カメアシやADなんてのは、『怒鳴るためにいる』って存在だし。こういうのを見ていると、だんだん、周囲の奴らも人間としてダメになる気がするのに、なぁんで、続いているんだろうね。ったく。止めて欲しいよ。


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- 伝統の体罰メソッド - 北沢かえるの働けば自由になる日記
http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20130213#p1