" まず、日本を知るということは、天皇を知るということ、そして日本を語るということは天皇を語るということ、その逆もしかりなわけですけども、天皇とは何かということを説明するのは非常にやっぱり難しいことなのですね。それで人それぞれ感じ方も違いますし、持っているものも違う。
天皇はなぜ尊いか。私も何年間も考えておりました。考えた挙げ句、思想家の葦津珍彦(あしづ・うずひこ)先生の全集を読んでいた時、「これだー」と思った一節に当たりました。
葦津珍彦先生は戦後、特に神道界において非常に重要な役割を担った方です。日本中の神職の方もたいへん尊敬をしている方ですけれども、この方は神道のこと、日本の伝統のこと、そして皇室、憲法のこと、天皇のことなどを非常に論理的に事細かに説明される先生なんですね。その葦津珍彦先生が著書の中でこういうことを言っているわけです。
天皇はなぜ尊いか。これについては「言葉では説明できない」と。これだけ論理的に明解に説明される先生が、説明ができないとおっしゃるんですね。それで僕はそれ読んだ時、「これだ」と思いました。これしかないという思いでした。
たとえば最初に申し上げましたけど、天皇がなぜ尊いか。人によって思いはまちまちです。中にはかっこいいとか、素敵とかいういう人もいれば、歴史上の流れを汲んだ上でいう人もいれば、愛子様がかわいいとか、皇室が好きな理由はいろいろあると思います。
ただし、葦津珍彦先生は、世界の中で天皇ほど非政治的な君主はないが、国民に対してこれほど影響力を持っている君主もないのだということを言っているわけですね。それで国民はいろんな理由で天皇を尊敬する。その尊敬もいろいろバラバラであるというわけです。でもバラバラでいいということなんですね。ただ、それが今だけの話ではなくて、五十年前も百年前も、それこそ幕末だろうが江戸時代、平安時代、もう日本のわが国の歴史始まって以来、その状況は変わらなかったというわけです。
故高松宮殿下のお言葉を借りれば、なぜ二千年皇室が続いてきたか。それは歴史的に国民によって守られてきたからです。ですからもしどこかの時代で、天皇なんか要らないという時代が一カ所でもあれば、今皇室はなかったわけですよね。どの時代も国民が守り続けた。ですから今の皇居は徳川の城ですから城壁があってお堀に囲まれてますけども、本来の天皇のおわす場所は京都御所。お堀もなければ塀だって誰かが軍事力で抹消しようと思ったら簡単にできてしまう、低くて薄っぺらい塀でした。
ところが世界史の中で国王といわれる君主は、およそ城壁、城の中に済んでいる。軍事力によって守られている、むしろ軍事力によって民衆を抑えつけているという存在で、天皇とはまったく違うわけですね。ですから天皇を殺してしまおうなどという勢力はなかったわけです。そういう勢力があって戦いながら勝ち進んできた現在なのではなくて、もともとそういう発想がなかったわけです。
それを考えると、なぜ尊いかといったら、いろんな理由があって、もうそれは説明できない。それを教えていくのは非常に大変なことで、天皇とは何かなどということを明確に書いて、それを読んだらわかっちゃうような教科書ができようはずもないわけですよね。ただし、一つの材料として歴史はこうだとか、歴代の天皇はこうだったんだ、もしくは昭和天皇はこう対応されたんだと、そういったことをいろいろと知る中で、一人ひとりが、あ、だったら僕はこう思うなという、そういうものを大切にしていけばいいんじゃないかと思うんですね。
天皇の歴史は日本の歴史であり、日本の歴史は天皇の歴史だと言いましたけれども、戦後、天皇の歴史というのは教育の場から意図的に遠ざけられてきたわけですね。天皇について語ると、軍国主義だ、帝国主義だといわれる。そして神道について語ると国家神道だ、また息子、娘を戦場に送るつもりかなどという話になって、非常にアレルギーといいますか、天皇や神道について語ることがタブー、教えることもタブー。したがって教科書でも最低限しか書かれていない。歴史の教科書、公民の教科書を見ても、最低限しか、もう最低限以下と思いますけど、書かれていないわけですね。その結果どうなったかといったら、自分は国旗を掲げるのは嫌だとか、国歌を歌いたくないとかなるわけです。日本人なのに残念です。国旗や国歌に敬意を表する、国を愛する、などというと、愛国者イコール右翼みたいに言われるわけですね。
でも国も愛せない人間が、大自然とか地球とか愛せるわけもないのです。だいたいそういう人は家族も愛せない。ほんとは最小単位は家族ですよね。家族が愛せて初めて地域が愛せる。地域が愛せて国が愛せる。国が愛せるから世界を、人類を愛せるのであって、国家も愛せない、国を愛せない人が、人類愛も何もないわけです。
残念なことに日本で一番多い国旗はどこの国かといったら、イタリアの国旗だそうです。イタリアレストランに必ず国旗が立ってる。次がフランスらしいんですね。次がアメリカで、なんか五位か六位に日本の国旗が来るらしい。どうなのかなと思いますけども、日本人であればしっかりと天皇の歴史、建国の歴史を習わないとかわいそうと思う。"
- ぼやきくっくり | 天皇はなぜ尊いか(付:石井選手の発言)
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid562.html
天皇はなぜ尊いか。私も何年間も考えておりました。考えた挙げ句、思想家の葦津珍彦(あしづ・うずひこ)先生の全集を読んでいた時、「これだー」と思った一節に当たりました。
葦津珍彦先生は戦後、特に神道界において非常に重要な役割を担った方です。日本中の神職の方もたいへん尊敬をしている方ですけれども、この方は神道のこと、日本の伝統のこと、そして皇室、憲法のこと、天皇のことなどを非常に論理的に事細かに説明される先生なんですね。その葦津珍彦先生が著書の中でこういうことを言っているわけです。
天皇はなぜ尊いか。これについては「言葉では説明できない」と。これだけ論理的に明解に説明される先生が、説明ができないとおっしゃるんですね。それで僕はそれ読んだ時、「これだ」と思いました。これしかないという思いでした。
たとえば最初に申し上げましたけど、天皇がなぜ尊いか。人によって思いはまちまちです。中にはかっこいいとか、素敵とかいういう人もいれば、歴史上の流れを汲んだ上でいう人もいれば、愛子様がかわいいとか、皇室が好きな理由はいろいろあると思います。
ただし、葦津珍彦先生は、世界の中で天皇ほど非政治的な君主はないが、国民に対してこれほど影響力を持っている君主もないのだということを言っているわけですね。それで国民はいろんな理由で天皇を尊敬する。その尊敬もいろいろバラバラであるというわけです。でもバラバラでいいということなんですね。ただ、それが今だけの話ではなくて、五十年前も百年前も、それこそ幕末だろうが江戸時代、平安時代、もう日本のわが国の歴史始まって以来、その状況は変わらなかったというわけです。
故高松宮殿下のお言葉を借りれば、なぜ二千年皇室が続いてきたか。それは歴史的に国民によって守られてきたからです。ですからもしどこかの時代で、天皇なんか要らないという時代が一カ所でもあれば、今皇室はなかったわけですよね。どの時代も国民が守り続けた。ですから今の皇居は徳川の城ですから城壁があってお堀に囲まれてますけども、本来の天皇のおわす場所は京都御所。お堀もなければ塀だって誰かが軍事力で抹消しようと思ったら簡単にできてしまう、低くて薄っぺらい塀でした。
ところが世界史の中で国王といわれる君主は、およそ城壁、城の中に済んでいる。軍事力によって守られている、むしろ軍事力によって民衆を抑えつけているという存在で、天皇とはまったく違うわけですね。ですから天皇を殺してしまおうなどという勢力はなかったわけです。そういう勢力があって戦いながら勝ち進んできた現在なのではなくて、もともとそういう発想がなかったわけです。
それを考えると、なぜ尊いかといったら、いろんな理由があって、もうそれは説明できない。それを教えていくのは非常に大変なことで、天皇とは何かなどということを明確に書いて、それを読んだらわかっちゃうような教科書ができようはずもないわけですよね。ただし、一つの材料として歴史はこうだとか、歴代の天皇はこうだったんだ、もしくは昭和天皇はこう対応されたんだと、そういったことをいろいろと知る中で、一人ひとりが、あ、だったら僕はこう思うなという、そういうものを大切にしていけばいいんじゃないかと思うんですね。
天皇の歴史は日本の歴史であり、日本の歴史は天皇の歴史だと言いましたけれども、戦後、天皇の歴史というのは教育の場から意図的に遠ざけられてきたわけですね。天皇について語ると、軍国主義だ、帝国主義だといわれる。そして神道について語ると国家神道だ、また息子、娘を戦場に送るつもりかなどという話になって、非常にアレルギーといいますか、天皇や神道について語ることがタブー、教えることもタブー。したがって教科書でも最低限しか書かれていない。歴史の教科書、公民の教科書を見ても、最低限しか、もう最低限以下と思いますけど、書かれていないわけですね。その結果どうなったかといったら、自分は国旗を掲げるのは嫌だとか、国歌を歌いたくないとかなるわけです。日本人なのに残念です。国旗や国歌に敬意を表する、国を愛する、などというと、愛国者イコール右翼みたいに言われるわけですね。
でも国も愛せない人間が、大自然とか地球とか愛せるわけもないのです。だいたいそういう人は家族も愛せない。ほんとは最小単位は家族ですよね。家族が愛せて初めて地域が愛せる。地域が愛せて国が愛せる。国が愛せるから世界を、人類を愛せるのであって、国家も愛せない、国を愛せない人が、人類愛も何もないわけです。
残念なことに日本で一番多い国旗はどこの国かといったら、イタリアの国旗だそうです。イタリアレストランに必ず国旗が立ってる。次がフランスらしいんですね。次がアメリカで、なんか五位か六位に日本の国旗が来るらしい。どうなのかなと思いますけども、日本人であればしっかりと天皇の歴史、建国の歴史を習わないとかわいそうと思う。"
- ぼやきくっくり | 天皇はなぜ尊いか(付:石井選手の発言)
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