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かつてテレビで報道の仕事をしているころ、そんなクレームをよく耳にした(その多くは自民党からだったけれど)。あまり優勢であると報道してくれるなというわけだ。
 
ところがこの時期、新聞各紙の見出しは、ほとんどが「自公圧勝」だった。ならばクレームは相当に来ているはずだ。でも不思議なことに、見出しや論調に変化はない。
 
そんな疑問を旧知の記者にぶつけたら、「確かに昔はそうでした。クレームはよく来ていました」との答えが返ってきた。
 
「でも今は、抗議は来ません」
——なぜですか?
「数年前から動きが逆になったんです」
 
意味がわからない。記者は以下のように説明した。
 
「確かに少し前までは、新聞の見出しに優勢と書くと、投票は逆に動きました。でも今は違います。優勢と伝えた党や候補者に、さらに多くの票が集まるようになってきました。つまりバンドワゴン効果です」

 
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