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北欧人の友達の家に遊びにいくと、その友達の祖父母、というようなひとたちが来ていて、むかしばなしをしてくれることがある。
最も驚いたのは、70年代初頭のストックホルムなどは、街角のあちこちに滅茶苦茶なハードコアポルノの写真が目に付くところにあったという思い出話で、小学校の子供たちが通学する道の途中に、性器を露出させた女のひとの写真があったりしたという。
1993年にドイツ圏スイスのドライブインで、純真なガキンチョであったぼくは相手の男の性器を口にくわえて上目遣いに顔を見上げている若い男の写真が表紙になっている雑誌を見て、ひきつけを起こしそうになったことがある。
表紙半分にかけてある剥離式のフィルタが剥がれていたのだと思うが、ずっとあとにストックホルムの昔の街頭風景を聞いて、ああいう感じか、と考えた。
いまインターネットを観て確かめるのがめんどくさいので、ほんとうかどうか判らないが、スウェーデンの街頭から性交ちゅうの男女や、どういう必然性
からか大股開きで性器をこちらに向けて艶然と微笑んでいる女びとの写真の表紙が消えたのは法律で禁止されたからではなくて、「自然となくなった」のだとい
う。
ほんとかなー、と思うが、自然となくなったと、より若い世代が感じられる程度に社会が成熟しているのはほんとうなのだろう。
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