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アメリカでは「good life」はもう存在しない、というのは常識になっている。
企業でいえば、かつてのヒューレットパッカード社に代表されるような、「社員はみな家族」というようなコミュニティをグループ内にもち、敬意をもたれるマ
ネージャー達が存在して、年収でいえば1億円内外をもらい、会社のなかで「重鎮」として育ってゆく、というような社員生活はいまではなくなってしまった。
「good life」というようなものはなくなって「great life」と「shitty life」だけが残った。
great
lifeは、たとえばアップルの創業者であるスティーブ・ジョブズの職業的な人生が典型で、夢をもち、夢を実現し、さまざまな困難に打ち勝って世界の変革
につながる企業を打ち立て、自らも富裕になる、というような一生がイメージで、shitty lifeのほうはと言えば、ただ「食べるため」に働き、それ
も共稼ぎでやっとで、一日の時間は生活費をうむための活動でうめつくされ、ラットレースから抜け出すみこみもない。
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- 中身のないパイについてのノート | ガメ・オベールの日本語練習帳v_大庭亀夫の休日