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面白かったのは宗教、精霊といったものが2027年であるというのにまったく廃れていないどころかむしろその勢力、意味を増しているかのようにさ え見えるところだ。それは元々の場所柄、トルコ人とギリシャ人が同居し、クリスチャンもムスリムも集まる雑多なイスタンブールが持っている力ではあるのだ ろうが、突然ジンが見えるようになった青年を筆頭に、最先端のナノテク企業研究者とマーケターを同時に描くことで物語の根幹に宗教性、幻想性と科学が絡み 合っていくことになる
こうした科学と魔術の融合については、つまるところ意図的に行われている。そこに込められた意味が一つであるはずがなく、如何様にも解釈することができるだろう。

 
- 旋舞の千年都市(創元海外SF叢書) by イアンマクドナルド - 基本読書