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 “そんな状況の中で、裏社会の一部の人間が意外な方法で稼いでいることを聞かされた。それは「迷惑メール業者狩り」である。
「俺たちは色んな制限を受けているけど、裁判を起こす権利だけは失われてない。俺たちには人権 などないようなものだけど、これは憲法の誰でも平等だからな。誰にでも『1000万当たりました』とか『1億円入金します』といった迷惑メールが届くだ ろ? ああいったスパムの送信者がターゲットにして訴訟を起こすんだよ」(前出・三次団体組長)
 その聞きなれない錬金術のカラクリはこうだ。まずはスパムメールが届いたら、送信者の業者に はこれ以上は送らないでくれといった依頼メールを返信する。しかし、これで諦めるような業者は少ない。そこで次に「特定電子メールの送信の適正化等に関す る法律」で規定する「不同意広告宣伝メール」である事を伝えて再度、警告のメールを送るのだという。
 その後に「一般財団法人日本産業協会」と「一般財団法人日本データ通信」に報告。今まで送られてきた迷惑メール、相談メールも全て保存しておく。だが、これだけでは終わらない。食えなくなった裏社会の人間のしつこさを見せるのはこの後の行動だ。その後は、裁判を起こすために送信先の会社を調べあげる。ちなみに送信元は東京都内、大阪府内、福岡県内が多いという。ここまでかかる費用は1000円にも満たない。
 次にその迷惑メールの会社に対し訴えを起こす。この金額は簡易裁判所で訴える事の出来る金 額、つまり140万円以下の訴訟である。簡易裁判所にする理由は「面倒な手続きがいらないから」だという。訴訟内容は迷惑メールの文面を逆手にとった「当 選金請求事件」で、この場合の印紙代は1万2000円のみ。請求の原因として別紙に今までの迷惑メール、相談メールなどを添付することで証拠も完璧。それ からはほとんどが和解になるそうだ。
 和解額はほとんどが100万円以上になったという。この人物によると、これまでこの方法で数千万円のアガリを得ているとのこと。
「コツはしつこく続けること。胡散臭いサイトには自分から求めてアクセスして、アドレス喜んで入力している」(前出・三次団体組長)


- 暴排条例で追い詰められた裏社会の最新シノギ「迷惑メール業者狩り」の実態