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“剣の理と言葉の業をもつ著者が、おそらくあえて最低限の写真と、吟味した言葉を尽くした解説を用いて、自らの研鑽する新陰流について述べている本書は、 形の動作をなぞるだけの凡庸な解説書とは比較にならない、刺激的な読書体験を、現代の武術・武道人に提供してくれるだろう。

   
 まだ読了前ではあるが、現時点で個人的に本書を読んで強く刺激を受けたのは、
   
・真っ向正面の斬りに関する自分自身の知見を再確認・再補強できたこと
・自分の稽古している流儀の形に含まれる、儀礼化してしまった斬り結び動作に含まれる意味の再発見
・袈裟斬りの角度の類型について
・平晴眼の構えについての新たな知見
 
 など数多い。”
   
- 新・流れ武芸者のつぶやき 前田英樹著『剣の法』/(書評)