“ 買ってから何日か過ぎ、夕食にその銀タラを食べることに。日本の銀タラの二倍の大きさの切り身で、タラにしてはちょっと大きいなぁと不思議に思ったも
のの、煮魚にして食べた。味は日本の銀タラに比べて水分が少ないと思ったが、別にぱさぱさした感じはなく、久しぶりの煮魚に感動しつつ美味しく頂いた。
最初の異変は数時間後に訪れた。胃が少し重く感じられ、やや吐き気を催した。だがその日は大して気にもせず、そのまま寝た。そして翌日、昨晩の気持ち悪
さをすっかり忘れていた昼頃、トイレで今までにない状況に遭遇し、驚き、早めに家に帰ってきた。家に帰ってから、私が体験した症状をウェブサイトでいろい
ろ調べると、それは「ラー油症候群」という聞き慣れない症状であることがわかった。
このラー油症候群は、銀タラもどきの深海魚「アブラソコムツ」という魚を食べるとなるらしい。この魚は体の20%以上が人間が消化できないワックス成分
であるため、それを食べると油脂だけが消化されずに肛門からそのまま出てきてしまうのだそうだ(便がラー油状になる)。しかも全くの不随意なので、わずか
なコントロールも効かず、それだけが出てくるらしい。いわゆる「下痢」とは違い、腹痛もない。
このアブラソコムツ、日本では食品衛生法で食用禁止魚に指定されており、流通が禁止されている。有害魚として、発見時はすべて破棄の措置を取らなければ
ならない。実際、刺身三切れぐらいだと食べても問題ないらしいが、私が食べた量は優に10切れ以上であった…。火で炙り油を落とすなどして食べるならば問
題ないらしい。味は美味しいので漁師さんはこっそり食べていたりするとのこと。そんな日本で流通に乗らないような「幻の魚」をカナダで食べることになると
は…。”
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