“学校制度というのは、いうまでもなく、軍隊(常備軍)や監獄などとともに近代の発明だ。その目的は、子どものときから規律を植えつけることで、これまで
好き勝手に暮らしていたひとびとを正しい工場労働者(や兵隊)に訓育することにある。
日本を含む先進諸国で教育の崩壊が起こるのは、ポスト産業社会では、子どもたちが工場労働者向けの教育システムに意味を見出せないからだ。
私たちの社会は、子どもたちに対して、「自分の思うように自由に生きるのが正しい」「権威におもねることなく自らの意思を貫け」という強いメッセージを
送っている。それと同時に、「教師のいうことを聞け」とか、「校則に従え」とかいうのだから、これでは典型的なダブルバインドで、子どもたちは混乱するば
かりだ。”
- 「教育問題」に関するあれこれ | 橘玲 公式サイト