“ところが、昨年(2012年)春、ついにノロウイルスの迅速診断が保険適応となりました。もうお分かりですね。安価に検査ができるようになったので、
「高齢者のノロウイルス腸炎を見ようとする時代」がやってきたのです。
こうして、「お腹の風邪をこじらせて亡くなった」という解釈で終わっていた高齢者の下痢症について、少なからずノロウイルスが原因であることが、今年に
なって明らかとなってきました。そして、「介護施設でノロウイルス集団感染」という記事が紙面を飾るようになったのです。決して「昔は食中毒が多かったの
に、最近は介護施設で流行している」わけではありません。これは単に、私たちの見る姿勢によって作られた観察事象なんです。これを、疫学の世界では「検出
バイアス」と呼んでいるのです。”
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