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マクベスは人の眼を気にする小心な臆病者にすぎない。
夢遊病の中に動く魔女たちの糸のように、その宿命が段取りを運んでいく。
その上に乗せられてマクベスは運ばれるだけだ。

一連の流れに滞りがないとしても、そこからスコットランドじゅうを血の海にする殺害が広がっていく。
事実の自然な推移のように見えたものが、どこかで歯車が狂い始め、さらに恐ろしい流血を呼び、結局まがまがしい巨大な悪の塊が出現する。




- ララビアータ:アダムの罪