“言い換えると、もうオカネがいらない層にオカネが集中する傾向に加速がついてしまっているわけで、当然、富裕な層の資産に上積みされた「余計な富」は工
場で作られた製品の消費にはほとんどまわらない。
ゆいいつのオカネの出口は不動産で、19世紀の終わりからほぼ百年安定していたアメリカの住宅の価格が2000年から突然暴騰しだして、アメリカ史上初め
ての不動産バブルが起きたことの背景になっている。
アジア人に対しては極めて排他的な町であるバルセロナでも、賃貸住宅(主にピソ)の4分の1は中国の人たちの所有になっている。
オーストラリアやニュージーランドに住んでいる人間にとっては数字を挙げる必要もない、最近は4年間で倍くらいにもなる高級住宅地の購買者はほとんど中国
の人で、「USドルは中国にある」とよく言われる事象は不動産購買の世界でも変わらない。
ロンドンもオカネの持ち主が中国人であるよりはアラブ人であるところだけが異なって、富が不動産を指向する事情は同じであると思う。”
- 螺旋形を駆け上る富について | ガメ・オベールの日本語練習帳v_大庭亀夫の休日