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“歌にはそれぞれ、匂いがある。花だったり、水だったり、湯気だったり。ときおり町なかでその空気にくるまれると、つるっと歌っていると気づく。からだと匂いが溶けてしまったように、はじめは歌声がきこえていない。あ、歌ってた。びっくりする。”


- 白水社 :連載・エッセイ 石田千「からだとはなす ことばとおどる」 9.うたう